一日中PCを操作する人にとっては、常にマウスを操作することで手首や肘を痛める人は少なくありません。
(参考:新現代病?急増する「マウス腱鞘炎」のNG行為と予防法)
そんな時、トラックボールマウスなら手首を動かす必要がありませんので、手首に優しいです。
それ以上に普通のマウスのように握る必要がなく、軽くそえるだけ。
とても楽。
その反面、一般的なマウスと操作方法が違うため、慣れるのには少し時間がかかるデメリットもあります。
とは言え、1週間も使っていれば慣れてしまうのでそのデメリットもあってないようなもの。
今回はトラックボールマウスの中でも、安価で使い心地が良いロジクールのワイヤレスマウス『ERGO M575S』を購入しました。
プライベートで一度使い出すと、職場にも絶対に導入したくなる、その使用感などを紹介します。
使い心地は劣るけど、より安価で機能性の高いトラックボールマウスならエレコム製がおすすめです。
そちらもあわせて紹介いたします。
Logicool ELGO M575 S の特徴・機能・仕様
Logicool ERGO M575Sは、通常であればマウスの下にあるボールが上面に露出しています。親指でトラックボールを操作することでマウスポインタ―を動かすことができます。
普通のマウスと違い、マウスを動かす必要がなく、「手のひらを添えるだけ」という感覚です。
人間工学に基づく「ERGO」デザイン
また、「ERGO」シリーズの製品は、“人間工学”に基づき、人の自然な姿勢で操作できることを目指しています。
その目指す方向は次の通りです。
- より自然な姿勢
- 筋肉緊張を軽減
- 快適性の向上
- 幸福感の増加
要は、姿勢・有効性・快適性を向上させるためのデータを蓄積し、製品の形状に反映しているのが「ERGO」シリーズです。
ERGO M575S の仕様
ERGO M575Sの基本仕様は次の表の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 奥行134mm x 幅100mm x 高さ: 48mm |
重さ | 145g |
ボタン数 | 5つ左/右クリック戻る/進むスクロールホイール |
レシーバー | ロジクール Unifing USB レシーバーBluetooth |
電池 | 単三電池 x 1個 |
電池寿命 | USBレシーバー使用時:最長24ヵ月Blurtooth使用時:最長20ヵ月 |
オプションソフト | Logi Option(+) |
保証 | 1年間 |
ロジクールのUnifyingレシーバーは、Logi Optionを使って使用すればキーボードなど他のロジクールのレシーバーを共通化することができます。
そのため、レシーバーをいくつもPCに付ける必要はありません。
また、「logiオプション」では各ボタンの設定やマウスポインタの移動速度を変更することができ、自分の好みに合わせられます。
ポインタは早いと細かな操作が難しくなるので、特に最初は移動速度を遅めに設定しておいた方が無難だと感じました。
M575とM575Sの違い
HPやECサイトを見ていると、“M575”と“M575S”があることに気づくと思います。この二機種の違いは何でしょうか?
型番を見る限り、“S”は次期版であったり、サイズ違いかと思いますが、まずサイズは全く同じです。
カタログ上で比較しても同じだし、575Sの型番印字を見てみると明らかに“S”だけ印刷です(M575は型で印字)。つまり、同じ金型で製作していることが分かります。
また、カラーバリエーションについては若干異なります。
さらに、明らかに異なるのは保証期間です。
カラー | 保証期間 | |
---|---|---|
ERGO M575 | グラファイト・ホワイト | 2年 |
ERGO M575S | ブラック | 1年 |
使用する上では、同じと考えて良さそうです。
トラックボールマウス M575S を実際に使用してみた感想
ここからは、実際に使ってみた感想について紹介していきます。
果たして、買って良かったものなのか…
はっきり言って、買いです!
Logicool ERGO M575Sのメリット
このマウスを使ってみて感じた印象から感じたメリットは以下の通りです。
- マウスに手を添えているだけなので、楽
- 手首の角度が自然で疲れない
- ボールの回転がスムーズで引っかからない
とにかく楽
手はマウスに添えるだけ。上から覆いかぶせるような感覚です。とにかく力が要らないため、長時間使用していても疲れません。
自然な姿勢
手のひらを載せる面には傾斜がついています。普通のマウスは左右対称で、人差し指も中指も同じ高さで並んでいますよね?
この傾斜によって、肘から手首までの角度が自然に保たれます。つまり、さらに楽。
スムーズなボール操作
さらに、ボールの回転は非常にスムーズです。引っ掛かりもなく、ずっとくるくる回していたい感覚に襲われます。
まあ実際、考え事しているときなんかはくるくるさせています。
Lodicool ERGO M575Sのデメリット
もちろん、デメリットもあります。
- 大きく、重いため持ち運びには向かない
- ボールの内部にゴミがたまりやすく頻繁に掃除が必要
- 慣れが必要
大きくて重い
たとえば、ロジクールの一般的なマウス M650の重量は約100gです。対するM575Sは145gと約1.5倍です。使用するときは何も問題ないのですが、とにかく大きく重いためちょっとした持ち運びには不便です。
ホコリがたまりやすい
また、ボールを受ける場所にホコリがたまるため、定期的に掃除しないとだんだんボールの回転がニブくなっていきます。とはいえ、ボールは簡単に外れるので、後は指で少し擦ればゴミは落ちます。
慣れが必要
やはり一般的なマウスと形状や操作が異なりますので、慣れるまでは少しだけ時間が必要です。でも一度慣れてしまえば、もう他のマウスを使いたくなくなるはずです。
気になった点
非常に使いやすくて気に入ったのですが、実は私の手はかなり大きいのです。
あれ? 僕の手、でかくない?
手の小さい人が使った場合にどうなる?
おそらく手首が浮くんじゃないかな、と。そうなると、不安定になり疲れやすい、使いづらいケースが生じるような気がします。
もし手首が浮くようであれば、手首クッションを使うことをおすすめします。
ロジクール VS エレコム|Elecom M-XT2DRとの比較
入手しやすいトラックボールマウスとして、他にはElecom(エレコム)製も挙げられます。
以前にエレコムのトラックボールマウスも購入し、使用していましたので比較してみたいと思います。
見た目・手を乗せた感覚の違い
ロジクール ERGO M575Sと比較すると、『ELECOM M-XT3DR』は奥行が小さく、背が高い。また、ロジクールの方が傾斜しています。より自然な角度になっているのはロジクールです。
ELECOMの方が若干握っている感覚が強いと感じました(普通のマウスと比較すると圧倒的に力はいらないですが)
ボタンの位置はさほど変わらず、戻る・進むの押し心地の違いはあまり感じられませんでした。
Logicoolの方が優れている点
まずはロジクールの優位点です。
- ボールの回転がスムーズ
- 力が全然いらない
使い心地についてはロジクールに軍配が上がります。
とにかく力が要らないのがこちら。はっきり言って疲れ知らず、いつまででも使い続けられる印象を持ちました。
Elecomの方が優れている点
続いて、エレコムの優位点です。
- 使用できるボタン数が多い
- マウス操作でポインタ速度切替ができる
- 安い
- 左利き用もある
機能性についてはエレコムの方が上位です。
ボタンはロジクールについているものに加えて、スクロールホイールのティルトボタン、薬指のクリックボタンが追加されています。さらにポインタの速度を切り替えるスイッチも有ります。
「エレコム マウスアシスタント」のソフトをインストールすれば、これらのボタンの操作も自由にカスタマイズできるため、お好みのセッティングに合わせることができます。
特に、エクセルを多用する人は横スクロールもワンタッチなのがうれしいですね。
薬指クリックについては、ポインタ速度の減速ボタンになっています。トラックボールマウスは細かな操作が少し苦手です。このマウスは薬指を押しながら動かすとゆっくりとポインタが移動してくれるので、細かな操作がしやすくなります。
また、バリエーションはこちらのシリーズが多いです。
左利き用や人差し指操作のトラックボールなど。
あとこっちの方が安い。
ロジクールとエレコムのどちら良いかは使い方次第
どちらを選ぶかのポイントは、二つだけ。
- 使い心地のロジクール
- 機能性のエレコム
この観点で考えればいいでしょう。
Logicool ERGO M575S はおすすめのトラックボールマウス
今回はロジクールのトラックボールマウス Logicool ERGO M575Sを紹介しました。
トラックボールマウスは普通のマウスと比較して、確かに少し高めです。
しかしこのマウスは、その値段も気にならないくらい使い心地がよく、一度慣れてしまえばもう普通のマウスには戻れません。
ぜひお試しください。
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