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OKじゃないよ!
ちゃんと紹介して!
真面目に紹介しますっ!
今回紹介する作品は、大日本帝国占領下の満州の裏社会を舞台にしたクライムサスペンス漫画、『満州アヘンスクワッド』です。
ただでさえきな臭い満州の、その歴史の裏に隠された汚い部分を、圧倒的な画力と緻密な構成で描かれた本作品の魅力やモデルについて、ご説明いたします。
本作品がおすすめな人
- 歴史の裏側を描いた作品が好きな人
- 裏社会のダークな部分を描いた作品が好きな人
- えぐい表現が平気な人
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歴史の闇を描く! 『満州アヘンスクワッド』の概要とあらすじ
「満州で一番軽いものは、人の命だ」
ヤングマガジン『満州アヘンスクワッド』作品HPより
時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。
満州アヘンスクワッド 基本情報
出版社/掲載誌 講談社/コミックデイズ
→ヤングマガジン
原作/作画 門馬司/鹿子
連載期間 2020年~ (連載中, 2022年5月現在)
刊行情報 既刊14巻 (2023年11月現在)
『満州アヘンスクワッド』は、もともと2020年から、講談社のウェブコミック「コミックDays」で連載が開始されましたが、2021年9月に、「ヤングマガジン」に移籍し、現在も連載中です。
『満州アヘンスクワッド』の舞台、満州の裏側
『満州アヘンスクワッド』は、太平洋戦争勃発前の、きな臭さしかない満州の裏社会を舞台にしたクライムサスペンス漫画です。
舞台となる『満州』について
満州は、日露戦争が終結したのち、太平洋戦争が始まるまでの間に、大日本帝国・関東軍が占領した中国東北部に設立された傀儡国家です。
中国、ソ連、モンゴル、朝鮮(日本)に囲まれたその土地は、て日本人・漢人・朝鮮人・満洲人・蒙古人による語族共和と王道楽土を掲げられ、清朝のラストエンペラーである愛新覚羅 溥儀(あいしんかくら ふぎ)が皇帝となりました。しかし、その実態は関東軍による軍事国家でした。
表向きにも怪しさしかないこの国家。その裏社会はどのようになっていたのでしょうか…?
『満州』におけるアヘンの存在
一般的には、"中国+阿片"といえば、清とイギリスの「アヘン戦争」が一番に思い浮かぶと思います。
しかし、第二次世界大戦前には関東軍が裏で満州での阿片生産を取り仕切っていました。
日本の軍は、阿片で中国(満州)の地下社会を完全に牛耳っていたのです。
モデルは実在するの?『満州アヘンスクワッド』の登場人物
『満州アヘンスクワッド』の物語はフィクションのため、残念ながら実在のモデルはいないと言われています。しかし、登場する組織などは実在しており、満州の裏社会が垣間見れます。
-気弱な関東軍所属兵- 主人公 日方勇
この物語の主人公、日方 勇(ひがた いさむ)は、虫も殺さないような心の優しい青年。そんな彼も赤紙が届けば兵役に出なければならず、家族ともども満州へ移住してきます。
しかし、そこで目を撃たれ、農業義勇軍(軍への食糧供給や農業開発に携わる軍)に転属となります。
さらに、母がペストに罹患し、その治療薬も高価で手に入れることができず、途方に暮れていたところに、アヘンの原料となる芥子(ケシ)畑を見つけることになるのです。
母を救うため、そして弟妹たちのために、背に腹は変えられず、アヘン製造へと手を染めていきます。
直接的なモデルとは言えませんが、当時、「阿片王」と呼ばれる人物がいました。
里見 甫(さとみ はじめ)と言う人物は、関東軍や中国マフィアと結託し、完全にアヘンの販売を取り仕切っていたと言われています。
この漫画の主人公たちは、関東軍・中国マフィアなどとは敵対しているため、そう言った意味でもモデルとは違うかもしれませんね。
-中国マフィア大ボスの娘- ヒロイン 麗華
アヘン密造に成功した勇は、アヘンを売り込むために、中国マフィアである青幇のアジトへと乗り込みます。そこで出会ったのが、青幇のボスの娘、麗華(リーファ)です。
麗華は、勇の作ったアヘンを見込み、そして青幇に封された自分の身に自由を得るために、勇と組むことで満州の闇市場を牛耳ることを企てます。
容姿端麗な麗華ですが、自身の野望のためには部下を殺すこともためらわない、恐ろしい美女。
彼女の本当の目的は何なのか…
-瞬間記憶能力を持つ日本人の少女- リン
次に勇が出会うのは、アヘンの売人として青幇に利用されている日本人の少女、リン。彼女は借金の方に親から中国マフィアに売られたという経歴があります。
そんないたいけな彼女には、瞬間記憶という特殊能力があり、一行のピンチを救うこととなります。
青幇に囚われていた彼女ですが、勇と麗華に助けられる形で、一味に加わることとなります。
-4カ国語をあやつるモンゴル人- バータル
リンを仲間に加えた勇と麗華は、戦闘員となる人材を求めて、モンゴル族の元を訪れます。
そこで出会ったのが、モンゴル語、中国語、ロシア語、そして日本語の4カ国語を自在に操る青年、バータルです。
彼は根っからの女好きであり、モンゴル語以外の言葉は、各国の女性を口説く為とかそうじゃないとか…
やる時はやるみたいです。笑
-孤高のロシア人ドライバー- キリル
どこの組織にも属さず、哈爾濱で逃がし屋として暗躍するキリル。
盲目の恋人と共に暮らし、ロシアに帰るための資金を貯めるために、裏社会に身を投げています。
勇・麗華と敵対する組織たち
勇と麗華たちと敵対する組織には大きく二つの勢力があります。
一つは勇が所属していた大日本帝国関東軍。そして麗華の父が支配する中国マフィアの青幇(チンパン)です(どちらも実在した組織)。
勇を追う関東軍の中心人物は、憲兵の長谷川伍長。柔和な顔をしていますが、拷問大好きなサイコパス野郎。勘違いして関係ない人間でも、死なない程度に残虐な拷問・尋問を繰り返します。
また、麗華を追うのは、青幇のボスである父、杜月笙(とげつしょう)で、こちらも実在の人物がモデルです。
組織で飼っていた実の娘が、裏切った上で逃げたため、その行方を追いかけることになります。
実在した杜月笙も、アヘン売買で巨額の利益を生み出しました。そして上海で三大ボスとして、その中でも最大の勢力を誇り、名を上げた人物です。
これらの組織に加え、ロシアンマフィアなども絡みながら、三つ巴で抗争を繰り広げていきます。
実際、面白い?『満州アヘンスクワッド』の感想【ネタバレなし】
歴史の中に埋もれた裏社会を描く題材だけあって、非常に陰鬱とした雰囲気のある一方で、アヘン中毒者のぶっ飛んだ描写が、いい意味でえげつない。
勇については、母を救うためにアヘンの密造へと手を染めますが、その願いは、家族と共に日本へ帰った米を育てながら暮らすというごく普通なもの。そして根本的な性格もお人好しそのもので、今後はどのように身を振っていくのでしょうか?
麗華に関しては、抑圧されたマフィアの組織を抜け出し、自らが満州を支配することが目的だと語っています。しかし、本当にそれが真の目的なのか…
何か裏があるとしか思えない雰囲気を感じます。
題材自体は非常にダークで、漫画として描きづらい部分も多くあることが想像できますが、どこまで踏み込んでいってくれるのか、期待したいと思います。
そして、高い画力だからこそ活きる、そのエグさと登場人物の描写が心をえぐる作品となっていると思います。
あと麗華がエロかわいい。
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