アクアリウム始めようと思ったんだけど、フィルターって何使えばええの?
そら、どういう水槽で、何をしたいかなよって変わってくるよ
そんな適当な…
じゃあ仕方ないから、主な種類のフィルターについて説明するから、そこから選びな!
フィルター以外の器具については、コチラの記事を参考にしてください!
→ アクアリウムのはじめ方【初心者向け】
こんな人に読んで欲しい
- アクアリウムを始めたい人
- アクアリウムを始めようとしているが、フィルターの選び方がわからない人
- 今と違うフィルターを探している人
アクアリウムにおけるフィルターの役割
熱帯魚を飼育していると、必ず水は汚れます。
飼育水をきれいにするためには、汚れを濾過するフィルターを使用する必要があります。
フィルターの役割は、魚が排出する糞に含まれるアンモニア(超有毒)を、亜硝酸塩(ちょっと有毒)、硝酸塩(ほとんど無害だが、蓄積すると危険)へ分解していくことです。
これらの成分は水草の栄養にもなりますが、それと同時にコケの栄養にもなります。水草が吸収できる量を超えた濃度となると、あっという間にコケだらけです。さらに、魚の病気の原因にもなります。そうならないためにも、定期的な水換えが必要になるんですね。
今回紹介するフィルターの種類と、特徴をまとめると下記の通りです。次項では、これらのフィルターを、もう少し詳しく解説いたします。
手軽さ | ろ過能力 | 価格 | 美観 | 静音性 | メンテナンス性 | 水草育成 | 適合水槽サイズ | |
外掛けフィルター | 〜30L | |||||||
投げ込み式フィルター | 〜30L | |||||||
底面フィルター | 30L〜60L | |||||||
上部フィルター | 30L〜150L | |||||||
外部フィルター | 30L〜200L | |||||||
オーバーフローフィルター | 60L〜 |
水槽ひとつにフィルターをいくつか設置することで、大きな水槽にも対応できるようにすることもできますよ。
アクアリウム用フィルターの種類と特徴
ここからは、各フィルターの種類と特徴について解説していきます。
外掛けフィルター
外掛けフィルターはその名の通り、水槽のフチにひっかけて使用します。
引っ掛けた後は、付属のフィルターを入れて電源に繋げば、モーターが稼働してフィルター内に水が流れて飼育水がろ過されます。
手軽に使用できるのが利点と言えますね。
しばらく使用していると、フィルターにろ過バクテリアが住み着きますが、フィルター自体の容量が大きくないため、ろ過能力は低めです。
また、フィルターが詰まってくると交換する必要があります。その度にろ過バクテリアがリセットされるという欠点もあります。
また、フィルター通過時に水が空気に触れるため、CO2が逃げやすくなります。CO2添加している場合は、使用時に注意が必要です。
このフィルターは、大型水槽ではろ過能力が足りないので小型水槽向きになります。
投げ込み式フィルター
投げ込み式フィルターは、フィルター本体をドボンと水中に沈めて使うフィルターです。主に、エアーポンプとホースで繋いで、エアが浮かび上がる力を利用して通液します。
こちらも手軽に使用できる利点があります。
こちらは、スポンジフィルターと呼ばれるタイプのフィルターです。スポンジの中にバクテリアが住み着き、ろ過能力を発揮してくれます。
また、メンテナンスも簡単で、スポンジを取り出して、何回かぎゅっと絞るだけです。
こちらは、金魚の飼育などでは定番とも言える投げ込みフィルターです。
こちらもエアポンプに繋いでブクブクさせるだけと、とてもシンプルな使い方ができます。
どちらのフィルターも、水槽内でかなりの存在感を示すため、美観はよくありません。
また、直接水中からブクブクさせるため、CO2が逃げやすくなります。CO2添加している場合は、使用時に注意が必要です。
これらのフィルターも小型水槽向きです。
底面フィルター
底面フィルターは、底砂の下に敷いて使用するタイプのフィルターです。上に被せた底砂全てがフィルターとして作用するため、そのろ過能力は無限大の可能性を秘めています。
最大の欠点は、取り出そうとすると、底砂を掘り起こさないといけないため、レイアウトは崩壊します。
使用する底砂の種類にも注意が必要です。底面フィルター使用時の底砂は、大磯砂のようなある程度大きな粒径の砂利や、ソイルを使用しましょう。
底砂の隙間を水が流れていく必要があるため、隙間ができない細かな砂を使用すると、詰まってしまってフィルターの役割を果たすことができなくなります。
CO2については、エアポンプで稼働させた場合は逃げやすくなります。CO2添加している場合は、使用時に注意が必要です。
一方で、モーターで稼働させている場合にはそこまで気にする必要はないでしょう。
正しく使えば、非常に安価で高いろ過能力を発揮するフィルターとなります。
小型水槽から、使い方によっては大型水槽でも対応できるでしょう。
上部フィルター
上部フィルターは、水槽の上に設置して使用するタイプのフィルターです。水槽上部にありますので、ろ材の交換がとても簡単ですし、容量も大きいので、沢山のろ材を使用することができます。
一方で、フレームレス水槽が使用できないため、美観的には他のフィルターに劣ります。また、フィルターを通った水が上から水槽に落ちるためうるさいうえ、CO2も抜けやすくなります。
さらに、ライトの光を遮ってしまいますので、水草の育成にも不利となります。
ろ過力は高いので、生体中心の水槽にオススメのフィルターですね。
この種類は、中型〜大型水槽向きのフィルターです。
外部フィルター
外部フィルターは、水槽内からホースを伸ばして外付けのフィルター本体でろ過を行うタイプのフィルターです。
ろ過槽の容量を得やすいため、ろ過能力は高いです。さらにフィルター本体を水槽台などに隠せるため、美観にも優れます。また、フィルターを通る水が空気と触れることがないため、CO2が逃げることなく、水草育成との相性も最高です。
一方で、本体重量が重かったり、ホースで取り回す必要があるため、メンテナンスは比較的大変です。部品点数も多いので、価格も高くなりがち。それでも、水草との相性やろ過能力を考えると、決してコストパフォーマンスが低いと言うことにはならないでしょう。
水草水槽をする際には、選択肢からは外せないフィルターと言えます。
この種類も、中型〜大型水槽向きのフィルターです。
オーバーフロー式フィルター
オーバーフロー式フィルターは、ポンプで水を水槽に入れ、溢れ出た水をろ過槽に落とす、また水槽に返すという仕組みのフィルターです。
ろ過槽の大きさを好きなようにカスタマイズできるのが特徴で、高いろ過能力を発揮します。
水族館のような超大型水槽でも、このようなろ過装置が使用されています。
しかしながら、特別な水槽やろ過槽が必要となるため、他のフィルターと比較して圧倒的に高価となります。
家庭の水槽に使用するには、かなりマニアックなフィルターと言えるでしょう。
ろ過能力の高さから、大型水槽に向いているでしょう。
水草水槽を始めるのであれば、外部フィルターが一番おすすめです!
フィルターを用意したらろ材にもこだわってみよう!
フィルターのろ過材には、セラミックやガラスでできた粒やリングで出来ています。これらのろ過材の表面にバクテリアが住み着き、水をきれいにしてくれるわけです。
ですので、バクテリアが住み着きやすかったり、表面積の大きなろ材を使用することで、ろ過能力がアップします。
また、ろ過材の中には、水草の育成に向いた状態に水質を調整してくれる機能を持ったものもあります。
他のろ過材と比べて高価なことが多いですが、このようなろ過材を活用するのも良いでしょう。
最後に、一言。
どんなに良いフィルターを使っても、きちんと手入れしないと意味ありません!
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