前回の記事では、コンビニでのアルバイトにおいて出会った、変わったお客さんについてお話しました。
今回も、バイト中に出会った愛すべき変人たちを紹介したいと思います。
困った喫煙者
ある日、私が勤務に入りレジ打ちをしている、見るからに私より年下の柄の悪い少年がタバコを要求してきた。
もちろん、そういう人には身分証の提示を求める。
当然、彼は無いという。
そうであれば、私はタバコを差し出すわけにはいかない。
あろうことか彼は「人を見た目で判断するのか!店長だせ!!」。そういう態度だから未成年と思うわけだけど、彼はそのことに気付いてないのだろう。
相勤者はあと15分程で店舗のオーナーと交代になるのだが、相手するのも面倒くさいので、私は一言、
「帰れ」
とだけ言って、品出しの業務に移った。
その後、彼は日本語かどうかも分からない言葉を叫んでいたが、無視していると帰っていった。
その後、オーナーが出勤してきたのでことの願末を説明したのだが、
私「身分証出さないガキんちょが来たんで追い返しました」
オーナー「イイヨ!」
あ、いいんだ。その後店長はタバコを買いながらボソッと
「君に絡むとか僕やったら無理やわ」
そらそうだろう、当時の私は180cm 90kg、柔道黒帯、ベンチプレス100kg超の猛者である。正直、絡まれ方もよく分からない。もしかしたら、彼はとても勇気のある人物だったのかもしれない。
真の変人
先程の話しで、読者の皆さんの中には「あれ?」と思った方もいるかも知れない。そう、少年は変な人ではない。ただのクズ野郎だ。
では、変な人とは?
いやいや、私は真っ当も真っ当。真人間だ。
そう、真の変な人とは、オーナーのことである。
このオーナーは3店舗のコンビニを経営しており、そしてその3店舗とも軌道に乗せた、控えめに言っても敏腕経営者だ。
そして、そのうちの二店舗に、半年の間に3回も車に突っ込まれるという(悪い意味で)豪運の持ち主でもある。
そんなオーナーの思い出話に花を咲かせたいと思う。
変人列伝(1)
ある日、私は深夜2時上がりの準夜勤、オーナーは朝6時までの夜勤に入っていた。2〜6時はワンオペである。
1時過ぎ、急にオーナーに呼び出された。なんか叱られることしたっけ?夜勤の際に、ジャンプを並べる前に読んでいることかな?と思いながらオーナーのもとに向かった。
「あんな君な、、、」 「(え、何?こわっ)」
「お金欲しい?」 「(は…?)」
「5000円あげるから朝まで入って♡」
はい、入りました。買収されました。次の日、普通に大学の授業遅刻しました。
オーナーは夜中に帰宅して奥さんになんて説明したんだろ?
変人列伝(2)
ある日、近所のコンビニで買い物をした。店を出ると、店舗の目の前でバイト先の同僚の女性が彼氏とチューをしていた。目があった。気まずい。
私は見なかったことにして帰宅した。
その後、私はバイト先の相勤者にその話をしたわけだが…
そんなことがあったと言うことも忘れかけていたころ、私はオーナーに呼ばれた。
「ちょっと来て!!」
なんか叱られることしたっけ?新商品で入ってきた『ペプシ キューカンバー』を8列も使って陳列したことだろうか?
「あんな、君な…」 「(ビクビク…)」
「〇〇さんチューしてるとこ見たんやって?」「ねぇねぇどんなやった??」 「興奮した???笑笑」
ちょっと興奮したのは内緒だ。
変人列伝(3)
ある日、近所のTSUTAYAでレンタルCDを物色していた時のことだ。
たまたまオーナー家族がいたのだ。
オーナーは3人の娘さんに恵まれた果報者である。家族でレンタルDVDでも借りて楽しもうと言うわけだ。
私に気付いたオーナーは、一人でそっと近寄ってきた。
「なぁ… ここってAV無いん?」
オーナーは3人の娘さんに恵まれた果報者である。
変人列伝(4)
ある日、バイトに行くとオーナーがいた。さっきまで新しいバイトの人の面接をしていたらしい。
「やってもーたわー」
なんだなんだ、4と千を書き間違えて大量発注してしまったのか?
「どうしたんですか?」
「高校生なんて雇うつもりなかったけど、可愛かったから採用してもたー!」
アホだ。
後日、その子と会うと、めっちゃギャルやった。
あの頃を思い出して
さて、ここまで書いておいて今更ながら思ったことがある。
変な人やなくて変態やったわ。
とは言え、私はこのオーナーには感謝している。
大学の研究と部活が重なり、一年ほど辞めていた時期もあった。しかし、また雇って欲しいと伝えたら二つ返事で了承してくれた。
しかも一年以上ぶりの勤務でいきなり夜勤ワンオペだ。どんなに感謝してもしきれない。
続・コンビニ豆知識
今ではどこのコンビニで売っているタバコだが、その店に並んでいない銘柄でも、カートン単位であれば取り寄せてもらうことができる。
マニアックでマイナーな銘柄を吸う人は活用してみたらどうだろうか。
※筆者が働いていた店、時代の話
以上
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