熱帯魚飼うのに、底砂ってぶっちゃけ何でもいいんでしょ?
いやいや、ちゃんと選ばんと後でえらいことなんで。
え、マジで?
熱帯魚屋さん行っても色々あって、よく分からんわ〜
ほな、基本的なことだけ解説するよ〜
今回は、初心者では分かりにくい、水槽の底砂素材の紹介です。
いきなり何も知らずに店員さんに尋ねるのも申し訳ない…
そんな方でも、事前に基礎知識を備えておけば、もう少し自信を持って、聞きに行けますね!
(店員さんは初心者でも喜んで対応してくれますが!)
こんな人に読んで欲しい
- これからアクアリウムをはじめたい
- アクアリウムで揃えるものが分からな
- 水槽の底砂素材について知りたい
底砂の種類は素材で分けると4種類 それぞれの特徴【アクアリウム】
アクアリウムで一般的に使用される底砂には、大きく分けて4種類あります。
自分の作り上げたい水景にのイメージに合ったものを選ぶようにしましょう。
各種類の特徴は、下記の表の通りです。
ソイル | 砂利 | 砂 | セラミック | |
---|---|---|---|---|
色 | 黒・茶 | 灰〜黒 | 灰・茶・白 等 | 様々 |
比重 | 軽い | 重い | 軽い | 軽い〜重い |
粒の大きさ | 2〜5mm程度 | 2〜5mm程度 | 1mm以下程度 | 3mm以下程度 |
水質への影響 | 弱酸性化 | 弱アルカリ化 | 弱アルカリ化 | 変化なし |
水草育成 | 最適 | 難しい | 難しい | 難しい |
価格 | 高価 | 安価 | 安価 | 安価〜中程度 |
詳細へのリンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
全体的な傾向ですので、例外はあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう!
ソイル – 水草育成なら絶対これ!
水草水槽ならこれ一択といっても過言ではない!
ソイルは、土を焼き固め、粒状にしたものです。
ソイルは水草水槽のために生まれたと言っても過言ではありません。
ソイル自体に水草が育つための栄養が添加されいてる上、水草が育つのに最適な水質に調整してくれる効果があります。
一方で、長く使っていると粒が崩れ、ドロドロになってしまいます。
そのため、一年程度で全部取り替える必要があります(もちろん、それより長く維持している方もいますが…)
さて、ソイルには大きく分けて二つの種類があります。
栄養系と、吸着系です。
栄養系ソイル – 水草がもりもり育つけど取り扱いは注意が必要
その名の通り、栄養モリモリ、水草グングンなソイルです。とにかく、水草育成に特化したソイルですね。
栄養が豊富である反面、特にセットした初期は、水の中に流出してくる栄養分が多くなります。
水草が栄養分を消費しきれずに、水槽がコケまみれになる危険も…
そのため、初心者がいきなり使用するには、少しハードルが高い一面があります。
栄養系ソイルのおすすめは、「ADA アクアソイル アマゾニア」です。ADAは、世界水草レイアウトコンテストを主催する、世界的なアクアリウム専業メーカーです。
栄養系ソイルは、コンテスト出品にあたってはもはや必須のアイテムですね。
ネット通販では入手不可で、全国の特約店のみでの取り扱いとなります。
吸着系ソイル – 水質安定化効果で初心者におすすめ
初心者におすすめするのであれば、こちらの種類のソイルになるでしょう。
水中のアンモニアなどの有害物を吸着する効果があるため、使用するだけで、水質が安定する効果があります。
また、pHと言った酸性度も、水草育成に適した弱酸性の水質に保ってくれます。
吸着系だからといって、全く栄養が含まれていないわけでもありません。
栄養分も含まれているため、水草の育成にも問題はありません。
吸着系ソイルの定番商品には「JUN プラチナソイル」が挙げられます。
黒と茶色の二種類があり、それぞれ粒の大きさも数種類あるため、自分に合った大きさの粒を選ぶと良いでしょう。
砂利 – 水草育てないなら第一候補
金魚を飼ったり、じっくり水景作るのに向いています!
水草水槽には知識とコツが必要ですね。
砂利は、アクアリウムでは5mm以下程度の小石が集まったものです(もっと大きいのもあります)。
ソイルが誕生する前は、水草を育てる場合でも砂利が主流でした。
砂利はソイルとは異なり、栄養を含んでいません。そのため、水草を育てるには、肥料を添加する必要があります。
肥料が足りないと、水草は育ちにくくなります。逆に与えすぎると苔の原因となります。うまくバランスを取るには、経験が必要となるので、上級者向けと言えるでしょう。
一方、水草を育てない場合には、メンテナンスも楽で半永久的に使用できます。
アクアリウム向けの砂利として有名なのが、大磯砂です。元々は、神奈川県の大磯海岸で採取されていたためこのように呼ばれています(現在は採取禁止)。
この砂利の欠点は、貝殻などが混じっているため、水質を高硬度・弱アルカリ性にする傾向があります。
多くの熱帯魚や水草は、低高度・弱酸性を好みます。
大磯砂を長く使用していると、水質への影響は小さくなります。また、最初に酸処理を行うことで、貝殻を溶かしてしまうという方法もあります。
底面フィルターとの相性はバッチリです。
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砂 – 自然観が癒し
砂は、基本的には砂利と特性は同じですが、もっと細かくてサラサラしたものを指します。
ただし、砂利と比較すると粒が軽いため、水草を植えてもすぐ抜けてしまいます。水草が根付くまでは、何度も植え直す覚悟が必要となります。
砂利と比較すると明るい色のものが多いため、水槽全体が明るい雰囲気になりやすいです。また、ワンポイントで一部を砂にすると言った手法も、綺麗な見た目にしやすいですね。
セラミック – 大型魚との相性◯
カラフルで、付加効果のあるものも多いです!
セラミック系の底砂は、そのセラミックの種類によっても特徴が異なりますが、多孔質でろ過バクテリアが繁殖しやすい、丈夫で長持ちしやすいと言った特徴があります。
また、色彩のバリエーションが多いのも特徴です。
ここまでに紹介した底砂は、土や自然の砂利だったので、色はほぼ同じでした。
しかし、セラミックは人工物のため、色の種類を変えやすいのでしょう。
セラミック系の底砂の種類の一つは、土を超高温で焼き固めたセラミック、要は陶器を細かく砕いたようなものです。
多孔質で水中の汚れを吸着しやすく、水を綺麗に保ってくれる作用があります。
GEXベストサンドは、他の製品とは異なり、洗わずに使用できるのが特徴です。
ガーネットサンドは、鉱物のガーネットを細かく砕いたものです。
宝石にも使用される物なので、丈夫で色鮮やかなのが特徴です。
比重も大きく、巻き上げられにくいので、大型魚との相性がいいですね。
飼育する魚と、底砂の相性【アクアリウム】
飼っている魚の種類によっては、使用する底砂の種類に気を配る必要があります。
例えば、コリドラスのように底砂をつつく魚買っている場合、ソイルを使用すると粒が崩れ、寿命が短くなります。
豪快に泳ぐ大型魚は、比重の小さい底砂を使うと、巻き上げられてしまいますので向いていません。
飼育する魚との相性も考えて、選択すると良いでしょう。
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絶対にこうしないとダメってことはないけど、セオリーを知っておくと便利ですよ。
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